ERPC、シンガポールリージョンに Solana RPC, Geyser gRPC, Shredstream を復活し大規模な増築を完了

ERPC、シンガポールリージョンに Solana RPC, Geyser gRPC, Shredstream を復活し大規模な増築を完了

2025.08.26
ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム、代表取締役CEO:川崎文武)と Validators DAO が運営する ERPC は、シンガポールリージョンの Solana インフラ復活と大規模な増築の完了をお知らせします。長期メンテナンスを経て、容量と性能の両面で強化した拠点として再稼働しました。
いつも多大なるご支援を賜り、心より御礼申し上げます。

概要

アジア領域における Solana の需要は加速しています。シンガポールはアジアの通信ハブとして最適なロケーションであり、地域全体を広くカバーできる優れたネットワーク特性を備えています。
主要都市(東京、香港、ジャカルタ、ムンバイなど)との往復遅延が低く、海底ケーブルの集積地として国際的なトラフィックを支える存在でもあります。金融機関や大手クラウド事業者がシンガポールに拠点を置くのも、こうした強固なネットワーク基盤に裏付けられています。
去年の Solana 年次イベント Breakpoint の開催地となったことからも、エコシステム拠点としての期待が高まっています。
私達はこの重要拠点にハイパフォーマンスなリソースを再配置し、アジアの開発者とプロダクション運用の両方に安定して応える体制を整えました。

復活と増築の背景

私達のプラットフォームには中国やベトナムをはじめアジア各地域から多くのご要望が寄せられています。
ブロックチェーンを扱う実務では、リモートサーバーの性能だけでなく、日々の開発体験が重要です。ビルドやログ確認、デバッグ、リロードといった往復の多い作業は、往復遅延がそのまま反復速度と集中に影響します。
もしアジアのエンジニアがヨーロッパのみの環境に依存すると、サーバー上でのキーボードの入力反映にすら目に見える遅延が生じ、開発体験が大きく損なわれます。
リアルタイムで板情報などを肉眼で監視する用途では、ユーザーの手元に遅れなくデータを届ける必要があり、これには地理的な近さが結果に直結します。

シンガポール拠点で提供するラインナップ

シンガポールリージョンでは、Solana Indexed RPC(HTTP と WebSocket)、Geyser gRPC、Shredstream の各サービスをハイパフォーマンスで提供しています。共有エンドポイントにおいても安定した低遅延を志向し、需要の増加に合わせて容量を段階的に拡張できる運用ポリシーを採用しています。
ERPC Price
Geyser gRPC
Direct Shreds

今後の拡充計画

今後、シドニーリージョンの新設と東京リージョンのノード増設を予定しています。アジアをはじめとする各地域で快適な Solana 環境を提供できるよう、ネットワーク距離とトラフィック特性に合わせた拠点配置と投資を継続します。

導入とお問い合わせ

シンガポールリージョンはすでにサービス提供を開始しています。Validators DAO 公式 Discord にてフリートライアルを開始できます。運用環境の近接、レイテンシ最適化、共有から専有への切り替え設計など、Solana インフラ全般のご相談も受け付けています。Solana とネットワークの両面を理解するチームが責任を持って対応します。

ERPC が解決する課題

私達は以下のような課題を解決するために、専用の Solana インフラとゼロ距離志向のネットワークを自社で構築しています。
  • 一般的なRPC環境で発生しがちなトランザクション失敗やレイテンシ変動
  • 多くのインフラプロバイダーによる性能制限
  • ネットワーク距離が通信品質に与える影響の大きさ
  • 小規模プロジェクトほど高品質インフラへアクセスしづらい状況
私達は研究開発と現場での検証を日々積み重ね、在庫の安定化とラインナップの拡充を継続し、その価値をさらに多くのプロジェクトへお届けできるよう努めてまいります。グローバルに Solana プロジェクトの開発を応援し、皆様の成功に貢献したいと考えています。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。